2018年4月14日(土)で第3回の閣僚級世界患者安全サミットを開催し、無事終了いたしました。このサミットは各国や国際機関のリーダーに患者安全の重要性を浸透させることを目的として2016年3月にイギリスのロンドンで初めて開催され、昨年の3月にドイツのボンで2回目の開催、そして今回アジアで初めてこの日本で第3回が開催されたところであります。私ども厚生労働省が主催となり、日本医療安全調査機構と日本医療機能評価機構が共催、JICAと国立国際医療研究センターには後援という形で参加していただきました。2日間で44カ国の代表団、国際機関等また座長や講演者、一般参加者等約500名のご参加をいただき、うち17カ国からは閣僚の方が参加いただきました。
医療提供側のみならず、患者の視点を取り入れた患者安全文化、日本を始め今後各国が直面する高齢社会における患者安全など、患者安全に関する今日的話題を取り扱うパネルディスカッションが行われ、各国の専門家による政策提言をまとめていただいたり、ラウンドテーブルセッションにおいてはまず各国の大臣・副大臣、そして、OECDなどの国際機関等の代表の方々から患者安全の目指す方向性についてそれぞれの取り組みなどを含めた建設的な発言をいただき、そして最終的に東京宣言をまとめるに至りました。
私自身も大変、患者安全に対する理解を一層深めるということ、そして、参加者全員の皆様が患者安全に取り組んでいくという強い決意、これが一層揺るぎないものになったということを確信し、そして、こうしたステークホルダーの様々な皆様が力を合わせていけば、これまでのグローバルムーブメント、ここまで来たこの流れを更に新たなステージへと押し上げていくということができることを確信しています
皆様も是非、患者安全を推進する重要なひとつの方法として、患者の声に耳を傾け、安全な医療のあり方にについて、ともに考えていただきたいと思います。